鉄道模型と他の趣味におもうこと
「趣味と言えるものが3つ以上ありますか。そのどれもにこだわりを持つ。本当の意味で‘豊か‘と言えるライフスタイルが理想です」
これは格言でも何でもなくて昭和の終わり頃のS−VHSビデオデッキのキャッチフレーズです(笑)
最近SNSやブログなどで「十何年中断していた鉄道模型に復帰しました」という触れ込みの書き込みやブログをよく見かけます。
そうした方々の何人かとはコメントや運転会などで交流があるのですが、異なる経歴や鉄道以外の趣味(それも鉄道から離れたもの)による新鮮な視点や考え方、センスの持ち主の方が多く、私としても教えられる事の多い方々ばかりです。
これらの方々はたいていの場合、中断中に他の趣味に走ったり世間との交流などで引き出しを蓄積させており、その成果がとても伝わりやすい(コメントひとつとっても表現力の幅が広い事が多い)のです。
これも最近気がついた事ですが、特にバンドや作曲などの音楽関係の趣味を持っている方々のレイアウト作りのセンスの良さはちょっとやそっとでは太刀打ちできないレベルではないでしょうか。
私と交流のある方にも2・3人いますし昔のTMSのレイアウトの製作者の中の何人か、有名所ではロッドスチュワートの例もあるのですが、レイアウトを拝見した印象ではそのどれもがレイアウト上の風景の演出の中に音楽的なセンスがかなり影響を与えているのではないかと感じられるのです。
これは具体的にどうと言えないのがもどかしいですが強いて言えば「風景の中にある種のリズムが感じられる事、風景の流れの作り方にセンスが感じられる事」といえば良いでしょうか。
そのせいかそれらは「風景の一部を切り取ったジオラマ」よりも「風景全体を縮小した、完結性の高いレイアウト」という印象が大きく、良い意味でのまとまりも感じられます。
今回の推論に具体的な根拠はありません。あくまで仮説です。
ですが、もしそうなら楽器音痴の私からすればうらやましい限りであります。
(写真は本題とは関係ありません)