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あの角を曲がれば


 レイアウトの街並みや古民家などの配置や雰囲気の把握を行なうのに私の場合、過去のアルバムや写真集を使う事があります。
 特に自分の生まれ育った所や馴染みのある所などの昔の写真(と言ってもせいぜい10年位前なのですが)馴染み安い事もあって重宝します。

 伊山治夫の「あの角を曲がれば」
 中野正貴の「TOKYO NOBODY」
 はその意味でお世話になる事の多い写真集です。

 前者は私の故郷の街並みを中心に昭和40〜50年代にかけて消えゆく建物類を写真に収めた物。
 後者は少し変わり種ですが90年代後半の東京の街並みの「無人状態」だけを写真集にしたものです。
 (実際、建物類の写真はおおむね人があまり写り込まない事が多いのですが)

 建物類の自作はそれほど行わないのですが街並みの配列や地形・道路の配置を考える時にこうした写真集がかなり参考になっています。
 とは言っても、これらの写真集を買ったのは私の趣味の中断期間中で単なる個人的レトロ趣味の産物だったりするのですが。それゆえに「あの角〜」は見る側に盛岡の郷土史や地理についての予備知識がないと楽しめない、余り参考にならない所があります
(但し、40年代の地方都市の雰囲気をつかんだりポスターや意匠の参考にするには好適と思います)

 それでも、あの頃の盛岡の記憶を持っている身からすれば写真と自分の記憶と照らし合わせて街並みのイメージを構成できるので思い出との触媒としては非常に重宝する本であります。
 流石に建物自体をスクラッチする所まで行きませんがそれでも既存のキットの改造や塗り替えなどでそれに近い雰囲気を演出する事は試みています。  


 もう一方の「TOKYO〜」は「無人状態」をわざわざ探して撮っている為「早朝」「元日(当時は元日から開いている店は殆どありませんでした)」凄いのになると「大雪の日」まで動員して「無人状態の東京」にこだわっている所にまず感心しましたが、後になってレイアウトに手を染め始めてみるとこの「無人状態」がなかなか参考になって助かりました。
 看板類・歩道上のディテールや道路上の区分線の引き方等は車や人がいると案外分かりにくいものですから。

 ただ、こっちはこっちでじっと眺め続けていると妙な寒々しさを感じてしまうので特に深夜などはあまり見ないのですが(笑)

 とはいえ、こういう本は心に落ち着きが欲しい時などに見ると中々落ち着けるご利益もあります。

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